「戦車」 笹川治子
ダンボール、木、塗料、ニス 2014
※参考作品
透明で軽くて空洞で、とてもじゃないけれど、殺人兵器としては考えられないようなバルーン製のアニメで見るようなロボット。テレビやインターネットの中で描かれる暴力や戦争のイメージに笹川はアプローチしてきました。ベニヤやダンボールで出来ていて、とてもじゃないけど殺人兵器とは思えない戦車や戦闘機の作品は、笹川の祖父が経験したという先の戦争で日本軍によって使用されたものをもとにしています。「戦争画」は戦後に描かれなくなり、一方アニメやゲームの中で表象としてあり続けています。 現代の私たちからは不合理に思えてしまう生々しい戦争の記憶もまた経験者の減少により空洞化していているのかもしれません。
1983年 大阪生まれ
2011年~ 東京芸術大学大学院先端芸術表現博士課程在籍中
2009年 東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業
2005年 デジタルハリウッド3DCG科卒業
個展「AD」 ＠アートフェア東京2015 東京
Art Court Frontier 2014 ＠アートコートギャラリー 大阪
The shiny future exhibition 2013「The HUMANISATION」＠東京都美術館 上野 東京
個展「Study Room no.6221」EXHIBITION PLUS Yoshimi Arts ART OSAKA ＠グランヴィア大阪 大阪
個展「For Your Safety M, ltd」＠OVER THE BORDER ギャラリーコンプレックス清澄白河 東京
個展「case.A Yoshimi Arts」＠大阪
記事：
笹川 治子 References
