2015/03/30

「革命前後」火野 葦平 著

「革命前後」火野 葦平 著 1960




従軍作家として第一線で活躍し続け、終戦後戦争責任を問われる尋問の中発する「自分はバカでしたから」という言葉。そしてさほどの戦争責任も負わされない事に対しての屈辱感。みんなが信じたものが無かった事の様に進行して行く世界というのを体現し、60年安保の年に自殺をした作者。人々に広くアウトプットする人間として、また民衆として、自分が今考えていることや行為というのは、社会による誘導でしか成り立たないのかどうか。(BARBARA DARLINg)