2015/03/13

短編集「神の子どもたちはみな踊る」 村上春樹 著

「神の子どもたちはみな踊る」
村上春樹 著 2000年






2000年2月、新潮社より刊行された。「地震のあとで」という副題付きで『新潮』に連載された5編の短編と、書き下ろし短編1編を収録している。

本書の登場人物達は皆1995年1月に発生した阪神大震災に間接的に関わっている。また村上は「解題」において同年3月にオウム真理教が引き起こした地下鉄サリン事件との関連にも触れており、この短編集では以後の作品に出てくる「ある種の圧倒的な暴力」の片鱗を描いているという。

※ウィキペディアより


  • UFOが釧路に降りる
  • アイロンのある風景
  • 神の子どもたちはみな踊る
  • タイランド
  • かえるくん、東京を救う
  • 蜂蜜パイ
を集録している。「UFOが釧路に降りる」は間接的な実体験とカルト、が当事者性をはらんでいて、ひとつの身体的なリアリティーの可能性としてセックスが日常的に描かれる事。「神の子どもたちはみな踊る」は巨根という身体的なコンプレックスとアイデンティティを備え、恋人を失い母親が新興宗教にはまっている青年と、幻想の父親。霞ヶ関。そして経験が描かれる。「タイランド」は特筆したい事がたくさんあるが時間があれば追記したい。(BARBARA DARLINg)